初めてその名を目にしたときは、正直「世の中には面白いこと考えるやつがいるもんだ」と思った。
その頃はまだ Web(WWW)というものが珍しい時代で、それでも一部の人はPCにモデムつないで接続して、HTMLタグを覚えて(あるいは作成ツールを使って)、自分の「ホームページ」を作って情報発信をしていた頃だ。
自分の名前と出身校を登録して、懐かしい母校の友人たちと出会う「ネット同窓会」というコンセプトで始まった「この指とまれ!」、通称「ゆびとま」。
昔の友人たちとのつながりが持てるかも知れないという期待と共に、自分の出身校で検索をかけてみたら、確か「この学校の卒業生はまだ登録されていません。あなたが登録して仲間たちを集めてみませんか?」みたいなメッセージが出てきて、めちゃめちゃ萎えた。
でも、それよりも、ネット上で本名と出身校という、自分の個人情報の一部を晒すのに抵抗を感じて、結局 会員登録はせず、それっきり「ゆびとま」の名前も長い間忘れていたのだが、今朝になって急にまた その名を目にした。
同窓会サイト「ゆびとま」突然の運営停止 350万人の情報流出懸念
「ゆびとま」の愛称で知られる卒業生同士の再会をインターネットで支援するサイト「この指止まれ!」が5月初めに突然停止されていたことが31日、分かった。約350万人、6万校の利用者がいるとされ、突然の運営停止に個人情報の行方を懸念する声も出ている。
「ゆびとま」は平成8年に開設されたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の1つで、出身校や名前、居住地などを登録し、お互いの交流ができる同窓会の支援サイトとして登録者を増やしていた。登録に際しては、使用者の氏名、住所、出身校、メールアドレスを入力することになっている。
「ゆびとま」は5月2日、ホームページで「重要なお知らせ」として、突然運営を停止。「甚大なトラブルが発生した」と表示され、ホームページの更新が途絶えたままになっている。個人情報を登録しているため、情報流出を懸念する声も出ている。
─ MSN産経ニュース 2009.5.31 10:36
なんつーか……まだ続いていたんだね、「ゆびとま」w