「昔ながら」がまた消える?

何気なくネットを眺めていたら、秋葉原の「サンボ」が休業したという記事に辿り着いた。

IT系の職業に就いていながら、秋葉原にはめったに行かない俺だが、それでも学生の頃は通学途中にあったので週に2,3回は行っていたし、社会人になった後も(家庭を持っていた時期を除けば)割と頻繁に行っていた。
会社が倒産して友人のライター事務所でモノ書きをやっていた頃も、PC関連の雑誌や書籍の執筆が多かったし、自宅から事務所までの途中(神保町で乗り換えだけど)にあったので、まあまあ気軽に行っていたと思う。

ところが、某N社関連の会社で働き出してからは、とんと行かなくなってしまった。それが2003年のこと。
理由は簡単で、秋葉原と自宅の間に職場があって、仕事がものすごく多くて、終電前で帰ることが多かったから。
その間に秋葉原はヲタクの街へと変貌を遂げ、昔 足繁く通ったパーツ・ショップは次々と姿を消し、メイド・カフェとか同人コミックの店に変わって行き、客層もヲタクと電波たちが多くなっていった。

先日も九十九電機の商品が差し押さえられて、今も存続が危ぶまれているが、今度は「サンボ」まで......って、九十九ほど有名じゃないので分からないかも知れない。

サンボは秋葉原のパーツ・ショップが並ぶ通りにある牛丼専門店。今どきチェーン店以外の牛丼屋も珍しいが、少なくとも20年ぐらい前から営業しているはずだ。俺が最初に食ったのがその頃だったから。

はっきり言って愛想は悪いし、店内の雰囲気も殺伐としていて、むしろゴノレゴの「刺すか刺されるか」みたいなノリは、こっちの店の方がぴったりなんじゃね えかと思うぐらい、初めての人には敷居が高い店なんだが、牛丼や牛皿の盛り付けがパネェってのが最大の魅力。味もまあまあ美味かった。

野菜よりも魚よりも「肉&ご飯大盛り」が嬉しかった若い頃には、この店で腹がはち切れんばかりに食って、腹ごなしにパーツ探しに出かけていたものだ。
それほど給料も多くなかった頃の俺にとっては、とにかく頼りになる店だった。
あの店に行き付けていたから、今でも吉野家や松屋とかに足が向かないのかも知れない。

そのサンボがもう半月も営業していないとは......いったい何があったんだろう?
すごく気になるんだけど、もし消えちゃうなんてことになると、ちょっと悲しい。

秋葉原に行ったのは、この6年間で僅か2回だけ。俺が秋葉原に行かなくなったのは、慣れ親しんだ店が次々に消えてしまったせいかも知れない。
九十九は風前の灯火(なのか?)、サンボも休業となると、ますます行く気になれないかも。
もっとも、30,40の大人が「萌え」を求めて徘徊する、あの雰囲気が嫌で寄りたくないんだけどね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ipdl.net/elwood/mt-tb.cgi/59

コメントする

このブログ記事について

このページは、Elwood Bradhamが2008年11月29日 23:25に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「2008年11月28日(金)の俺昼」です。

次のブログ記事は「また写真の整理」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。